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2016年11月11日 更新

787の魅力をご紹介します!地上走行編

数回に渡りご紹介してきたボーイング787のご紹介。今回は離着陸に伴う“地上での走行”について、副操縦士の村越よりお伝えさせて頂きます。

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複雑な誘導路を司る管制官

数回にわたってお届けして参りました「787の魅力を紹介します!」シリーズ。

今回は、少し視点を変えて飛行のことではなく「地上走行」について。
パイロット達は地上走行のことをタクシング、タキシング、taxiingと呼んでいます。

羽田空港や成田空港のような大きな空港では管制官の指示に従いながら、、
出発時は駐機場を離れてから離陸滑走路まで、到着時は着陸滑走路から駐機場までの誘導路(Taxiway)を走行します。
 (421)

ご存知の方もいらっしゃるかと思いますが実はその誘導路にはそれぞれ名前が付いています。
また、多くの便が就航している空港では非常に多くの誘導路が複雑に入り交わっています。

その複雑な誘導路を管制官の指示に従いながら慎重に進んでいくのですが、
管制官も、操縦室にいる私たちパイロットもミスを起こさないように工夫をしています。
ではどのようにして安全にタクシングを行っているのか順を追ってご紹介します。

1.管制官の指示に対し、パイロットが確実な復唱をする

管制官から通るべき誘導路の指示を受け、そのとおりにタクシングを行うのですが、
その指示を管制官に復唱することで、管制官とパイロットとの間で共通認識を持ちミスを防ぎます。

その際のパイロットの復唱は、「ラジャー」など、
管制官が「本当に正確に伝わったかな?」と思ってしまうような曖昧な言葉は使用しません。
シンプルにですが、すべて丁寧に復唱します。

2.パイロット間で共通認識を持つ

管制官の指示に対し同乗のパイロット間で共通の理解を得られていないときもあります。
世界中のパイロットにわかるように管制官からの指示には英語が使用されます。

こちらが聞き取れないこともありますし、
聞き取れてもその内容に「?」があることもあります。
「管制官が勘違いしているのかもしれない。」と思われる場合です。

機長、副操縦士どちらか一方でも「?」を感じた場合は何回でも確認します。

3.自機の位置の把握

いざタクシング開始!
ここで私たちを助けてくれるボーイング787の便利な機能をご紹介します。
AMM(Airport Moving Map)です。
AMM(Airport Moving Map)

AMM(Airport Moving Map)

<AMM>
一部、日本航空のボーイング777にも装備されていますが、

787には全機に搭載されている機能で、自機と誘導路、
滑走路の位置関係を目の前の大きな画面で確認することが可能です。
また以前787機長からご紹介させていただいたHUD(Head Up Display)を通して
外を見ることで誘導路の傾斜が分かったりもします。
HUD(Head Up Display)

HUD(Head Up Display)

4.丁寧な操縦

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翼ノート編集部 | 1,249 view

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